常識にとらわれず、世界にないものをつくる。フマキラーという企業体をもっとも表すのが、尽きることのない研究開発スピリットです。それを支えるのは、昆虫学、植物学、細菌・ウイルス学といった基礎科学分野の果てしない研究。例えば殺虫剤では、 単なる殺虫能力の追求だけでなく、 虫の生態から徹底的に知り尽くすことが重要と考えており、 蚊やハエなど、 約50種類・300万匹もの虫を飼育。実験を繰り返すことで見出した新しい知見を、消費者の潜在ニーズに結びつけ、世の中の一歩先を行く商品開発につなげています。
駆動技術、回路技術、薬剤の保持・拡散技術といったテクノロジーの革新においても、一切の妥協はありません。 教育機関や他企業との共同開発を実施するなど、世界最先端を目指した取り組みを多方面から進め、着実に成果を積み重ねています。
理想の製品を、最高のクオリティでカタチにすること。それが、生産・品質保証部門の使命です。日本三景の宮島を望む絶好のロケーションに建つ広島工場では、3万坪を誇る広大な敷地内に多彩な商品ラインナップを支える生産設備が建ち並びます。最先端テクノロジーで制御されたプロダクトラインでは、「どこでもベープ」なら1日に12万個もの生産が可能で、市場動向に余すところなく対応できます。
さらに、最新のCADシステムを導入するとともに、業界で唯一となる金型工場を自社保有。容器やキャップ、ノズルなどの細部まで一貫して手がけることで、どこにも真似のできない高度なモノづくりが可能となっています。もちろん、品質管理でも一切の妥協を排除。コンピュータ監視システムの導入や独立部門として「品質保証室」を設置するなど、万全のマネジメント体制を構築しています。
フマキラー製品とお客様との出会いの場。その大切な売り場づくりに欠かせないのが、営業スタッフの存在です。消費者と同じ視点で課題を捉えながら、気候などによって刻々と変化する最新の市場データを踏まえた販促企画や棚割プランを販売店や卸店にご提案。きめ細かな活動で、売り場の活性化をはかっています。同時に、そこで得たお客様の声を社内にフィードバックし、次の商品づくりや、マーケティング、セールスプロモーションへとスピーディに活かしています。
フマキラーでは、顧客満足度の向上のために、部門を超えたオープンで緊密なコミュニケーションを重視。全社的な情報共有システムの構築や、国内で数番目の早さでテレビ会議システムを導入するなど、情報を戦略的に活用することで提案のレベルアップにつなげています。
日本で愛されるものは世界で通用する。フマキラーはこの信念のもと、早くから積極的に海外展開を進めてきました。そのネットワークは、今や世界70カ国に及んでいます。インド・インドネシア・メキシコ・マレーシア・ベトナム・タイ・ミャンマーの7カ国に子会社を設立。欧米・アフリカ・中近東などの7カ国では、技術指導による現地生産を実施、輸出先は55カ国を数えます。
なかでも成長著しいのが、工場だけでなく開発施設も備えたインドネシア。薬剤への抵抗力が日本のものより4~5倍も強い現地の蚊を徹底研究し、これを駆除する殺虫処方を新開発するなど、その国の気候や暮らしに根ざした価値ある商品を提供しています。また、イタリアの提携企業は、他の並みいるグローバル・メーカーを押し退け、「VAPE」ブランドで長年シェアNo.1の座を獲得し続けています。