これまでの常識を打ち破る製品を。創業者の大下大蔵が世界に先駆けて殺虫液を開発して以来、
フマキラーに脈々と受け継がれているのが、新しい時代を切り拓くフロンティア・スピリット。
たゆまぬ錬磨で培った卓越した研究開発力、既成概念にとらわれない斬新な発想、
そして燃えたぎる情熱に支えられた飽くなき挑戦。
真に価値あるモノづくりにこだわるDNAが、数々の世界初となる革新的な製品を生み出してきました。
衛生環境の整備が進まず、発生した害虫が媒介する伝染病に感染することも少なくなかった大正時代。それを憂慮した大下大蔵は、1914(大正3)年除虫菊の研究に着手し、1920(大正9)年頃までに除虫菊を主成分とする殺虫液を開発し、商品化(のちに専売特許取得)。殺虫液が入ったビンにストロー状の霧吹器を付け、息を吹き込んで散布するという使用方法で、蚊やハエ、シラミといった害虫の駆除に高い効果を発揮。生活環境の改善に大きく貢献しました。そして、1924(大正13年)には、フマキラーの前身である大下回春堂を設立しました。
NOW フマキラーA ダブルジェット
明治時代から戦後にわたり、家庭で広く使われていた蚊取り線香。しかし火を使うことから、火事の心配や煙への不満も抱えていました。そこでフマキラーは、「より安全で、より安心して使える新しい蚊取り」の開発に着手。10年にも及ぶ開発期間を経て、火を使わず煙も出ない世界初の電気式蚊取りを完成させました。ところが役員を始め、社内中が発売には猛反対。大卒の初任給が2万円程度の時代に、350円もする蚊取りが売れるはずないと考えたのです。これに対し、当時の社長である大下高明は「失敗したら自分の株すべてを売り、社長を辞する」と宣言。社運を賭けて発売に踏み切りました。結果「ベープ」は爆発的ヒットを記録。その名は一躍、電気式蚊取りの代名詞となりました。
NOW ベープマット
「ベープマット」誕生以降、一躍主流となった電気式蚊取りにも、ひとつ大きな欠点がありました。それは、コンセントのあるところでしか使えないということ。フマキラーではその解決のために「場所を選ばず使える」というテーマを掲げ、研究を開始しました。電源をコンセントから電池に変えるというアイデアは早くに決まったものの、最も難題となったのは駆動時間。マット式の薬剤揮散システムをそのまま電池で動かすだけでは、1日も持たなかったのです。それを克服したのが、モーターでファンを回して薬剤を拡散するという、斬新な発想。これにより誕生した「どこでもベープ」は、室内でも室外でも使える抜群のフットワークから、高い支持を獲得。今や蚊取り市場において主役の座を誇っています。
NOW どこでもベープ 未来
住環境やライフスタイルの変化など、時代とともに発展を続けてきた蚊取り。次に目指すべき姿とは。消費者が求めるものとは。フマキラーが導き出した答えは、「火も電気も電池も使わない」という、従来の常識を大きく覆す画期的なコンセプトでした。2008年に誕生したワンプッシュ式蚊取り「おすだけベープ」は、ひと押しで薬剤が部屋中に行き渡り、12時間も効果が持続。そのため一つの部屋に置き続けておく必要がなく、一台で家中に使用することができます。さらに曲線を基調とした洗練されたスタイルは、生活を豊かにする優れたデザインに贈られる「グッドデザイン賞」を受賞。安全性、機能性、デザイン性のすべてにおいて大きな進化を遂げた、まさに次世代の蚊取りです。
NOW おすだけベープ&スプレー