特徴 ~他のアリとの見分け方
アルゼンチンアリの特徴
※撮影:杉山 無断転載禁止
- 分類:カタアリ亜科(Dolichoderinae)
- 体長:2.2〜2.8mm程度の小型種
- 体色:淡褐色〜褐色
本種の働きアリの腹柄節の形態と外皮の堅さなどの特徴はルリアリ属Ochetellus(=Iridomyrmex)に似ていますが、日本産のルリアリ(Ochetellus glaber)では前伸腹節後背縁は側方から見た時ほぼ90度の角を成すのに対して、アルゼンチンアリではそれが鈍角となること、体色はルリアリは黒色ですがアルゼンチンアリは淡褐色であること、ルリアリでは触角柄節が短くその先端は頭部後縁に達しませんが、アルゼンチンアリでは頭部後縁をはるかに越えること、などで区別できます。
しかし、多少の経験があったとしても、アルゼンチンアリと在来種との判別は肉眼では難しく、ましてや一般住民には不可能に近いです。実際、地域住民から寄せられる問い合わせとしては、前述のルリアリの他、アミメアリ(Pristomyrmex Pungeus)、トビイロシワアリ(Tetramorium tsusimae)、オオズアリ(Tetramorium tsusimae)などが送られてくることが少なくありません。このような場合には、簡易的な判別方法として、在来種と比較して体が細長いこと、触角が長いこと、そして動きが非常に素早いことを説明すると、概ね理解し納得していただけます。
動画:アルゼンチンアリの行列の様子 |
他のアリとの比較
よく間違えられる日本のアリたち
ルリアリ | アミメアリ | トビイロシワアリ | オオズアリ |
出典元:アリ類データベース 無断転載禁止 |
ルリアリとの比較
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ルリアリ | アルゼンチンアリ |
アミメアリとの比較
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アミメアリ | アルゼンチンアリ |
トビイロシワアリとの比較
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トビイロシワアリ | アルゼンチンアリ |
オオズアリとの比較
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オオズアリ | アルゼンチンアリ |