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クモ(こん虫ではない)
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クモ目
おもな科:キムラグモ科、ジグモ科、コガネグモ科、
アシナガグモ科、
アシダカグモ科、ハエトリグモ科、
オオツチグモ科(タランチュラ)
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0.5〜50mm
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せい虫は春から秋にかけて見られるが、冬をこすことはできない。
えっ冬はたまごのじょうたいで行なうんだ。
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全国の市街地、家の中(天井うらなど)、里山など
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世界には4万しゅ、日本には約1200しゅのクモが生息しており、習せいによって3グループに分けられている。
地中せいのクモは地中にほったあなに住んでいる(あなの入口を糸で作ったふたでとじるクモと、開いたままのクモがいる)。
徘徊せいのクモは植物の葉の上や落ち葉の下、石の下などに住み、造網せいのクモは軒下や木のえだにあみをはって、獲物を待つんだよ。
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クモは肉食せいで、えさは主にこん虫。オオツチグモ科のクモの中には、カエルやネズミなど自分とほぼ同じ大きさの動物まで食べるものがいるぞ。
とらえた獲物にキバをさして消化えきを注入し、消化された体えきをすうんだ。
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あみをはるクモは、軒先や木のえだ、草むらにある巣に。
地中にあなをほって巣を作るクモは、地中や地面に。
歩いてエサをさがすクモは、葉や花の上、落ち葉や石の下など。
巣の作り方や、エサの取り方によって住んでいるところがかわるよ。
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クモはたまごをひとかたまりでうみ、糸を巻いて卵のうという袋を作るんだ。
しゅるいによっては、卵のうをいろいろなところにはりつけたり、口にくわえて守ったりするものがいる。
春に孵化したよう虫は卵のうから出た後、おしりから糸を出し、風になびかせて空を飛ぶことができる。
こうしていろいろなところに住みかをひろげていくんだ。
夏から秋にかけてせい虫になり、交尾をしてたまごをうむと、しんでしまう。
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クモはそのおそろしいすがたから不快害虫とされているけれど、実はほとんどのクモはハエや蛾、ゴキブリなどのがい虫を食べてくれる「えき虫」なんだ。 |
人間に、がいをあたえるほどの
毒を持つのは、日本でも話題になったセアカゴケグモやオオツチグモ科のクモ(タランチュラ)など、世界でも数しゅるいだけ。
多くのクモは虫をころすくらいの
毒しか持っていないんだ。 |
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見つけた巣をこまめに取り払うことで、クモを予ぼうできる。
ハエ、蚊、蛾などを食べるので、それらのくじょもいいだろう。
クモには家庭用さっ虫エアゾールがこうかてき。
巣がよくできるところにエアゾールをふけば、予ぼうこうかも期待できる。
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徘徊せいのクモに、8本の足のうち、前足2本をアリのしょっ角のように前へのばして、あたかもアリのように見せるクモがいるんだ。
この擬態(マネをすること)の意味はまだよく分かっていないけれど、「クモの天てきがアリをきらうため」という説と、「アリそのものをつかまえやすくするため」という説がある。
オオジョロウグモは、やく50mmとひじょうに大きく、自分よりかなり大きなツバメを捕食するすがたも、かんさつされている。
しかし大きいのはメスのみで、オスは10mmほど。
成熟したオスは、巣をはるのをやめてメスさがしの旅に出る。
未成熟のメスを見つけると、成熟するのを同じ巣で待って交尾するんだ。
交尾を終えたオスはメスに食べられてしまうこともある。
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